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【出版・プレスリリース】Rayさん(元PD)・Fuさん(特任助教)・Chenさん(元PD)の論文出版 / 「共線反強磁性異常金属におけるゼロ磁場異常ホール効果の発見 ―機能性反強磁性体の開発へ新たな指針―」

  • nakatsuji-lab
  • 4月18日
  • 読了時間: 2分

更新日:4月21日

Mayukh Kumar Rayさん(元PD)、Mingxuan Fuさん(特任助教)、Taishi Chenさん(元PD)がYouzhe Chenさん(Johns Hopkins University / UC Berkeley)とともに中心となって行った研究成果がNature Communications誌に出版されました。

遷移金属ダイカルコゲナイドNbS2の層間にバナジウムを挿入したV1/3NbS2系において、ほぼ磁化を持たない共線反強磁性状態と非フェルミ液体状態のなかで異常ホール効果が生じることを発見しました。これは電子相関とトポロジーの関連によって生じる、新しい物理現象であると考えられます。



論文:

M. K. Ray, M. Fu, Y. Chen, T. Chen, T. Nomoto, S. Sakai, M. Kitatani, M. Hirayama, S. Imajo, T. Tomita, A. Sakai, D. Nishio-Hamane, G. T. McCandless, M.-T. Suzuki, Z. Xu, Y. Zhao, T. Fennell, Y. Kohama, J. Y. Chan, R. Arita, C. Broholm, S. Nakatsuji

"Zero-field Hall effect emerging from a non-Fermi liquid in a collinear antiferromagnet V1/3NbS2"



本研究成果について、プレスリリースを行いました。

(理学系研究科のページ)


磁性・電子相関とトポロジーの協奏効果によって、革新的な情報処理技術に繋がり得る量子物性が現れる(図はプレスリリースのページより引用)。




V1/3NbS2の非フェルミ液体状態において現れる異常ホール効果(図はプレスリリースのページより引用)。左:種々の物質に対する、磁化とゼロ磁場でのホール伝導度の関係。右:V1/3NbS2の磁場–温度相図。



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